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ピロリ菌はそのかわいらしい名前とは正反対に、胃を傷つける怖い菌です。
感染者全員が発症するわけではありませんが、胃がん患者の90%がピロリ菌保菌者です。
ピロリ菌は薬で除菌できますが、その薬や方法はどのようなものなのでしょうか。
今回は、ピロリ菌の除菌と、薬の副作用、除菌中のアルコールについて調べてみました。
ピロリ菌は除菌が必要?
胃の中は、強い胃酸によって、通常の菌は死んでしまいます。
ところが、このピロリ菌は、特殊な酵素を持ち、アンモニアを発生させて胃酸から身を守ることができるのです。
日本人の感染率は、衛生管理の向上によって、徐々に減ってきています。
ただ、ピロリ菌は経口感染のため、大人が感染していると、乳幼児との接触で、感染させてしまう恐れもあり、除菌が必要です。
乳幼児に感染した場合、すぐに胃がんを発症させるものではありませんが、貧血の原因になると考えられています。
そして、成人すると、今度は胃を傷つけていくのです。
今の50歳以上の、70%が保菌者だと言われています。
自分のためだけではなく、子供や孫への影響を考えたとき、除菌は必要になります。
ピロリ菌の除去!薬の副作用はあるの?
ピロリ菌の除菌は、薬によって行います。
1次除菌は、2種類の抗生物質と胃酸を抑制する薬と、計3種類の薬を服用します。
この3種類の薬を、朝夕の1日2回、1週間続けて飲みます。
通常この除菌で80%~90%が除菌できると言われています。
除菌結果は、薬を飲み終わってから4週間以上経過しかあとの検査でわかります。
1次除菌が失敗だった場合、2次除菌を行います。
薬を変えて、同じように1週間服用します。
この除菌によって、さらに90%以上が除菌できます。
これら、ピロリ菌の除菌に使用される薬には副作用があります。
■下痢、軟便が起こり、お腹が緩くなることがあります。
■味覚障害を起こし、食べ物が苦く感じたり、違う味に感じたりすることがあります。
■肝機能検査の数値が上がることがあります。
これらの症状が起こりやすいと言えますが、血便が出たり、明らかな体調不良が起こった時は、すぐに服用を中止し、医師に相談してください。
また、下痢や味覚障害は、気分の悪いものですが、除菌中だけに起こる1次的なものです。
勝手に薬の服用を止めてしまっっては、除菌することができませんので、最後まで頑張ってやり遂げましょう。
ピロリ菌の除菌中に注意すること!
除菌するための薬は、1週間きっちりと飲み続けなくてはいけません。
飛ばしたり忘れたりしないように気を付けましょう。
タバコは除菌率の低下を起こしますので、除菌中は禁煙しましょう。
また、除菌中のアルコールは、1次除菌中なら、少量であれば飲んでも問題ありません。
2次除菌になると、アルコールと反応を起こす薬になるため、禁酒が必要です。
また、除菌後「逆流性食道炎」を発症することがあります。
これは、今まで、ピロリ菌によって抑制されていた、胃酸の分泌が正常に戻ったため、起こっていると考えられていて、ほとんどの人が、軽度で済みます。
1週間の除菌で、胃がんのリスクを下げることができるのです。
頑張って、ピロリ菌とサヨナラしましょう。