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通気性が良く、吸水性も高い綿100パーセントの素材は、肌触りもなめらかですよね。夏は涼しくて冬は暖かいので一年を通して活躍してくれる素材です。
綿の原産はインドで、イタリアやスペインなどに渡って世界各地に広がっていったというなんと5,000年以上前からある素材です。日本には中国から貢物として、平安朝初期にやってきました。
麺は、肌触りが良いのはもちろんですが、染色性に優れていて、染めやすく、水やアルカリに強いという特徴があります。そのため、現在日本の衣料用繊維の約4割は綿が占めています。
でも綿といえば、洗濯で縮んでしまった!なんていう残念な仕上がりになってしまったことってありませんか?
そうなんです綿100パーセントの素材は縮んだり伸びたりしやすいというデメリットもあるんです。
ではこの綿100パーセントの素材はなんで縮んだり伸びたりするのか、そして、なるべく縮んだり伸びたりがしない洗濯方法ってあるのかを調べてみたいと思います。
綿100パーセントってなんで縮むのか?
綿100パーセントは縮みやすいというデメリットがある。というのはなんとなく知っている方も多いかと思います。
綿の収縮につい調べている研究者さんや学者さんでも「これ!」といった解明や解決作は無いそうで、なかなか難しい問題のようです。
そもそも綿の花を思い浮かべてみると、雨に濡れたからといって縮むことはないですよね?そのことから綿そのものが縮むわけではないことが分かります。
原料の綿から綿糸に紡ぐときに、引っ張りながら生産されているため、本来より伸びた状態であるといえます。ですから元に戻ろうという働きがあれば縮む可能性が出てきます。
綿の繊維は中が空洞になっていて、引っ張ると伸びやすいので、伸ばしながら紡ぎ、更にその後衣類へと生産される過程でも引っ張りながら作られて行きます。
綿が微細な繊維で空洞があるため水分を含みやすく、水分で体積が増えた後、乾燥することで以前より縮んでしまうためです。
綿が縮むだけでなく、伸びるとは?
綿は、その収縮性や綿糸になる過程、織り方などでも伸びるように作られています。
意図的に伸びるように、ゴム編みという手法で作られているのもありますが、基本的に綿が伸びるというと着崩れなどの綿の劣化が考えられます。
綿の繊維の中が空洞という中空糸(ちゅうくうし)であることが、この伸びや、前記述の縮みに関係してきているということみたいです。
この綿の特徴である吸水性は、縮んだり伸びたりするデメリットはあるものの、この特徴のおかげで汗を吸収し、外へ放出してくれて、その時に熱も奪ってくれるので涼しく感じます。
綿100パーセントの正しい洗濯方法
綿といっても編み方などで、伸び縮み方の具合いは変わってきます。
気に入っているものでどうしても縮むのが怖いという衣服は、やっぱりクリーニングがおすすめです。
ただ、特殊な加工、例えばシワ加工やビジューなどの装飾が多いもの、プリーツ加工されているというものでなければ、基本的には家庭洗濯が出来ます。
みなさんが洗濯する時に気にするのが、洗濯表示だと思います。これは家庭用品品質表示法に基づいて明記されているものです。
ですが、これはメーカーさんによる自由付記です。この組成繊維はコレ、この編み方はコレ、と定められているわけではありません。
よって水洗いより、より優しい洗い方であるドライの表示が多いみたいです。
[aside type=”warning”]普通の洗濯用洗剤は弱アルカリで、アクロンなどの「おしゃれ着洗い」と呼ばれる洗濯用洗剤は、中性洗剤なので縮むのが少ないと言われています。
乾燥機に入れてしまうと中性洗剤でも縮みやすくなるので、丁寧に形を戻すように広げて干すことも大事です。[/aside]
スウェットのようなものや、ニット系は縮みやすく、シャツ類やジーンズは普通の洗濯洗剤でもあまり縮まないと思います。
逆に、着る度に伸びるジーンズは、洗濯することで伸びた部分が縮むので元に戻ったようになります。
また、縮んだり伸びたりする綿は、形が崩れやすいということなので、洗濯ネットに入れてから洗うことをおすすめします。
洗濯ネットに入れるときの注意ですが、ただ入れるのではなく、きちんと畳んでから入れます。
干すときの注意は、ピンチハンガーやハンガーで吊るさないことです。濡れた状態で吊るしてしまうと下に引っ張られて形が崩れた状態で渇いていってしまうことになります。
脱水後は洗濯機からすぐに取り出し、軽く畳み直します。シワを手で優しく伸ばしてそのまま平らな場所で干します。
平らに干せる場所が無い場合は、ピンチハンガーの上に乗せるととっても便利です。
中性洗剤を使って、洗濯ネットに入れて、洗濯機のドライで洗うということが一番縮まない方法ではあるようです。しかし、それは絶対ではありません。
大事な洋服を綺麗な形で長く残したい場合は、クリーニングに出す方が安心できるかもしれません。
自分で洗うか洗わないかは、自分の判断に寄りますね。
これから暑さが厳しくなってきます。汗を気持ちよく吸収してくれる綿は大活躍することでしょう。ちょっとしたひと手間ではありますが、優しく洗ってあげて丁寧に干すことで気に入った形をキープしましょう。