スキンケア

女性の下腹部の痛み【鈍痛・ちくちく】左右で原因も違う?対処法は?

※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています

女性の下腹部の痛みは様々な症状があります。女性にとって大切な臓器が下腹部、特に子宮周辺の痛みは気になりますよね。女性が感じる子宮の痛みには、ずーんとした鈍痛や刺されるようなちくちくした痛みなど様々です。また、左右のどちらが痛いかでも原因が違います。

月経や妊娠などで特に心配のない場合もありますが、危険な疾患の可能性もあります。今回は、そんな女性の下腹部の痛みについて調べてみました。

月経や妊娠による痛み

まずは、月経や妊娠が原因での痛みを挙げます。

●月経前症候群(PMS)
月経前症候群で起こる腹痛は、生理前に分泌が盛んになる黄体ホルモンの影響で骨盤内の血行が悪くなるために感じやすいそうです。これは、多くの女性に起こる症状ですが、ストレスや不規則な生活習慣で症状が重くなりやすいので、生理前は規則正しい生活を心掛け、しっかり休息をとりましょう。

●着床出血
着床出血自体は問題ありません。出血が止まり生理予定日を2週間過ぎても生理が来なければ、妊娠している可能性が高くなります。出血が長く続く場合は妊娠が確定せずに月経が始まった可能性があります。どちらの場合も、きちんと診てもらう方が良いので、産婦人科を受診しましょう。

● 排卵痛
月経と月経の中間に起こる下腹部痛は、排卵に伴う「排卵痛」の可能性があります。それに伴う少量の出血があることもあり、生理的な現象なので問題ありません。痛みが軽く出血がおさまるなら、様子をみていれば大丈夫です。

月経前はプロスタグランジンというホルモンが分泌され、子宮の収縮を引き起こすため、子宮周辺が痛む人もいます。
また、妊娠初期症状としても腹痛を感じることもあり、それらが原因の子宮の痛みであれば自然と治まります。

月経や妊娠が原因のものは、基礎体温をつけていれば、把握ができるものです。個人差はありますが、排卵日は生理後14日前後であることが平均的です。毎月、体温が低温期から高温期にかけて変化する辺りでちくちく痛みを感じるのであれば、排卵痛だと考えられます。出血があっても高温期がずっと続くようであれば、着床出血と考え、妊娠の可能性があります。

子宮周辺の疾患による痛み

月経や妊娠など以外の原因で痛みがある場合は、次のような可能性が考えられます。

●子宮筋腫
子宮の壁にできる良性の腫瘍です。原因ははっきり分かっていませんが、生理のある女性にみられ、筋腫ができても閉経後には自然と小さくなることから、女性ホルモンのはたらきが作用していると考えられています。

●子宮内膜症
毎月の生理痛がだんだんひどくなっている場合に可能性があります。子宮内にある内膜が子宮以外の臓器に増殖してしまう病気です。

●子宮内膜炎
免疫力低下、性行為、医療行為(子宮卵管造影検査、分娩・中絶の処置など)、子宮内避妊具やタンポンの長期放置などが原因で細菌に感染している病気です。

●子宮外妊娠
子宮内以外の部位に受精卵が着床してしまうことで、「異所性妊娠」とも呼ばれています。生理予定日が過ぎた後に少量の出血が続く場合は可能性があります。

●卵巣腫瘍
卵巣の中に腫瘍ができる病気で、その8割が良性の「卵巣嚢腫」です。卵巣は病気にかかっても自覚症状が起こりにくい沈黙の臓器と呼ばれていますが、腫瘍が出来て腫れると下腹部痛を起こすこともあります。

●卵巣嚢腫茎捻転(らんそうのうしゅけいねんてん)
卵巣嚢腫ができた場合には、子宮とつながっている部分でねじれることが稀にあります。一般的には、卵巣嚢腫が5~6cm大になると茎捻転を起こす危険性が出てくると言われているようです。

●子宮付属器炎
子宮付属器とは子宮につながる卵管と卵巣のことです。子宮内に侵入した細菌がさらに卵管や卵巣に進んで発症することがほとんどです。子宮内膜炎が原因で発症することも少なくありません。最近は、性行為によりクラミジアや淋菌の感染で発症することも増えています。

●膀胱炎
女性は男性より尿道が短いので細菌に感染しやすく、膀胱炎は圧倒的に女性に多いのです。膀胱炎は外部から尿道を経由して侵入した細菌が膀胱に感染して炎症を起こす病気です。

下腹部で感じる子宮の痛みは、身体の中心から右側、左側など疾患によって違う部位で痛みを感じます。特に、卵巣は左右に一つずつあるので、卵巣や卵管などが原因の症状は、どちらか片方だけ痛みを感じる場合もあります。生理痛は、下腹部がずーんとしたり、ずんずんするような重く感じる鈍痛ですが、卵巣痛はちくちく、ぴりぴりとした軽い感じの痛みが出るのが特徴的だと言います。

それぞれ痛みの症状が異なりますが、生理痛がひどかったり、子宮を中心に原因が分からない下腹部痛があったり、お腹を抱えるほどの痛みがある場合は、早めに婦人科に診てもらう方が良いでしょう。

おわりに

女性の下腹部の痛みの原因を紹介しましたが、男女関係なく起こる次のような下腹部の痛みもありますので、参考にしてみてください。

●虫垂炎
下腹部右周辺に激しい痛みを感じる疾患は、盲腸炎です。発症して数時間は、みぞおちに痛みがあらわれますが、時間が経つにつれ痛みは増し段々と右下に移動します。痛みが右下腹部に行きつくころには患部は化膿していて、体を動かすと激痛に襲われます。

●過敏性腸症候群
下腹部左周辺に激しい痛みを感じ、特定の病気がないのに大腸にさまざまな症状が起こる疾患です。原因はストレスだと考えられています。ストレスを感じると腸内からセロトニンという物質が分泌され、腸に刺激を与えるために腹痛が起こるのです。

●ガス溜まり
だいたい下腹部左周辺に痛みを感じます。おならを我慢したり、暴飲暴食、便秘、運動不足やストレスなどが原因で腸にガスが溜まる現象です。腸にガスが溜まって膨らみ、お腹を圧迫するようになってしまいます。乳酸菌や食物繊維をしっかり摂取することで予防出来ます。

下腹部の痛みには、様々な原因があります。急に訪れる痛みもありますが、何かいつもと違う症状などに気付いたら、早めに病院で精査してもらいましょう。