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風邪をひかれませんよう、どうぞご自愛ください。
そう言われると、「ありがとう」とやさしい気持ちになれますね。
今回は、「ご自愛ください」と言う素敵な日本語の意味と使い方を調べてみました。
ご自愛くださいは、万人に使える魔法の言葉
手紙の最後の締めくくりや、分かれのあいさつの時などに使う「ご自愛ください」は、相手に「どうぞ お体を大切になさってください」と言う気持ちを伝える言葉です。
「ご自愛ください」は、「お体を大切にしてください」や「お体に気を付けてください」と同じ意味のことばです。
ただ、文章で見たときに「愛」と言う感じが入っていると、人は「愛しさ」「愛情」と言う言葉を連想するため、同じ意味でもより喜びが湧いてくるのです。
実際に、この言葉の中には、「私または、みんなにとって、大切な方なので、病気などにならないでくださいね」という、いつくしむ気持ちが根底に含まれています。
そのため、目上の人へ贈る言葉の締めくくりには、最適な言葉と言えます。
なので、反対に使い方を間違えてしまうと、その思いは半減してしまいますので要注意です。
やってしまいがちなのが、「風邪などひかれませんよう、お体をご自愛ください」と言う使い方です。
気持ちはわかりますが、「ご自愛」の中に含まれる一番の意味は、「体を大切に」なので、「お体」の重複になってしまいます。
せっかく素敵な言葉なので、失敗したくないですね。
贈る相手によって「ご自愛ください」に付け足す言葉をかえてみる
「ご自愛ください」だけでも、十分なのですが、付け足す言葉によって、使い分けることができます。
身近な人への言葉なら「ご自愛くださいね」だと、「十分に体に気を付けてくださいね」と多少親密感を感じるようになります。
「くれぐれもご自愛ください」だと敬語の要素が高まりますね、「どうぞ、お体を大切にしてください」と言うことです。
「ご自愛くださいますようお祈り申し上げます」などは、「お元気で過ごしていただきたいと願っております」と言う、目上の方への言葉になります。
また、「ご自愛くださいませ」というと、丁寧に伝えたい気持ちが強くなります。
ご慈愛だと違う意味の言葉なのです
変換ワードでわからなくなるのが、「ご自愛」「ご慈愛」ですね。
「慈愛」も素敵な日本語ですが、「ご自愛」が相手を大切にする言葉に対して、「ご慈愛」は、自分への深い愛情と言う言葉になり、話が変わってきてしまいます。
「ご慈愛ください」と言うと、「あなたの深い愛情を私にください」と言う意味になってしまうのです。
誤解される心配もありますが、何より、相手へ贈る言葉が無くなってしまっているので、締めくくりの言葉にはならないのです。
実際の社会生活の中では、とりあえず「ご自愛」と入れておけば間違いはない!と言う使われ方かもしれませんが、それでも、きちんとした意味は変わりません。
素敵な日本語は、どんどん使っていくことが、残していく事につながります。
これから寒い時期に向かいます、皆様くれぐれもご自愛くださいますよう、お祈り申し上げます。