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君の名は。評価が高い理由は?原作小説との違いはない?

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8月26日(金)から上映している新海監督作品映画『君の名は。』ファンだけではなく、たくさんの人から高い評価を受けています。原作と言われている小説との違いもありませんので、小説を読んだ人でも映画を楽しむことが出来ます。

全国301スクリーンで封切られ、28日までの3日間で、およそ11億1800万円を売り上げています。かなり評価の高いメガヒット作品です。

全国動員ランキング3週連続で1位を獲得し、その時点で興収62億円を突破しています。

監督の真骨頂である繊細で緻密な風景描写が実在の場所を特定しやすいので、『君の名は。』でモデルとなっている場所を訪問する「聖地巡礼」も過熱しています。この過熱から、「聖地巡礼」の場所の近隣住民から苦情も出るほどの人気っぷりです。

これまでの日本のアニメ映画で100億円を超える作品はスタジオジブリの宮崎駿監督だけです。

これほどの人気で、評価の高い『君の名は。』
いったい、どのようにして、ヒットしたのでしょうか。

評価の高い理由とは?

この十数年テレビ局に関与しなければ、映画はヒットしないと言われていました。実際、テレビドラマの続きを映画にすれば大ヒットしています。映画公開前には、朝から晩までテレビで番宣し、映画がはじまる事を世間に知らしめ、劇場にお客を呼び寄せていました。

この様に、メディアパワーで映画を押すことが必須でした。現在もそのやり方で映画の番宣をしていますが、『君の名は。』はその力を頼らず、作り手、受け手が一丸となって『君の名は。』を盛り上げているのです。

その秘密は製作委員として集まった人々の熱い気持ちです。少しでも多くの人に自分達の作った『君の名は。』を観て欲しい、劇場に来て欲しいという熱い気持ちの努力が見えてきます。

6月23日に小説『君の名は。』の発売
サントリー天然水のコラボCM
8月には山手線一両だけADトレインがジャック
ローソンではリツイートキャンペーン
7月25日に主題歌『前前前世』発売
8月24日にアルバム『君の名は。』発売

この制作委員会の施策があって、上映前にTwitterで囁かれるようになります。「早く観たい」「絶対観に行く」などなど、SNSが主流となっている今、それがどんどんリツイートされ、メディアパワーがなくても世間に番宣が出来たというわけです。

更に、映画映像と音楽の相乗効果もあります。
主題歌を担当したのはRADWIMPSです。新海誠監督が出来ることならと音楽を依頼しています。あるシーンでは、曲が出来るまで制作を待った部分もあるそうです。

もう一つの主題歌と言っても良いであろうAimerの『蝶々結び』です。『君の名は。』の主題となっているモチーフ『結び』主人公の三葉が住んでいるのは『糸守』で、瀧と三葉を結びつけるきっかけになった大事なアイテムが、三葉が自分で結った組紐。組紐をミサンガにしたり、髪を結ぶのに蝶々結びにしたり、曲としっかりリンクしています。

観た人が更にSNSで盛り上がり、大ヒットに繋がって、人々から高い評価を受けたのでしょう。

原作小説との違いは?

上映前に小説が発売されていますが、映画との違いもなく同じストーリーです。小説を読んだ人でも楽しんで鑑賞出来ます。と言うより、小説を読んだ方が更に詳しく楽しめるようです。

「小説を読んだから映画は観なくてもいい」
「映画を観たから小説は読まなくていい」と思った方、
それは違います。同じストーリーでも、それぞれの長所と短所を上手く補完しています。

原作小説と言われていますが、新海誠監督は初めは「小説は書かない」と言っていたそうです。映画の制作中、RADWIMPSの野田洋次郎氏の音楽を聴いて、「書こう」と決めたそうです。

小説、映像それぞれの表現出来ない描写を
文字で細かく表したり、目や耳などの体感で楽しめるように表現しています。
ですので、どちらも見た方は更に楽しみが増え、同じ場でも小説、映画を重ね合う事で想像力が広がり、
『君の名は。』をより知ることが出来ます。

おわりに(少しだけあらすじ)

『君の名は。』のあらすじをちょっとだけご紹介します。

女子高生の三葉は山深い田舎の子、男子高生の瀧は東京都心で暮らしています。

面識のないはずの2人がある日お互いの夢を見ます。
すごく具体的な夢でお互いがお互いの生活を体験する夢。

そして、週に数回2人が入れ替わっていきます。
現実に会ったことのない2人が次第にお互い意識し始めます。

『確かにあったはずなのに、思い出せない』
『分かっていたはずなのに、避けられない』
なんとも言えない無力感、すれ違いの切なさ、喪失の後の希望、最後に明かされる奇跡のような真実。

初めから最後まで目が離せない作品です。